二重整形(埋没法・切開法)の違いと選び方|形成外科医が解説

二重まぶたを手に入れたいと考える方にとって、まず迷うのが「埋没法」と「切開法」のどちらを選ぶかという問題です。この2つの術式はダウンタイム・費用・持続性など多くの点で大きく異なります。本記事では、一般社団法人日本美容外科学会(JSAPS)の情報をもとに、それぞれの特徴をわかりやすく解説します。美容整形は医療行為であり、効果や仕上がりには個人差がありますので、必ず専門医への相談を検討したうえでご覧ください。

二重整形のイメージ・まぶたのクローズアップ

埋没法と切開法の基本的な違い

二重まぶたを形成するための手術方法は大きく「埋没法」と「切開法」の2種類に分けられます。日本美容外科学会(JSAPS)によると、二重を作るためには重瞼線(ふたえ線)の裏側と上眼瞼挙筋(まぶたを持ち上げる筋肉)の間に連続性を持たせることが必要で、この連続性の作り方によって術式が分かれると説明されています。どちらの術式が適しているかはまぶたの状態や希望の仕上がりによって異なるため、専門医による診察が重要です。

埋没法の特徴とメリット・デメリット

埋没法は、メスを使わずにまぶたの裏側を医療用の細い糸で縫い留めて二重のラインを作る方法です。切開を伴わないため腫れや内出血が少なく、ダウンタイムが短いのが最大の特徴です。一般的に施術時間は10〜30分程度と短く、術後2〜3日が腫れのピークとなり、1〜2週間程度で目立たなくなる場合がほとんどです。また、糸を抜くことでやり直しや修正が可能という点も大きなメリットです。費用面でも切開法に比べてリーズナブルであることが多く、10万円以内で受けられるクリニックも少なくありません。

  • 施術時間が短い(15〜30分程度)
  • ダウンタイムが比較的短い(腫れのピークは術後2〜3日)
  • やり直し・修正が可能(早期なら糸を抜いて元の状態に戻せる)
  • 費用が切開法より低い傾向がある

一方でデメリットもあります。埋没法は糸でまぶたを留める構造上、まぶたに厚みがある方や皮膚のたるみが強い方には向かない場合があります。また、時間の経過とともに糸が外れてラインが消える可能性があります。修正を繰り返すと「結節」と呼ばれる小さな塊が生じたり、まぶたへの負担が蓄積して眼瞼下垂(まぶたが下がる状態)を招くリスクもあるため、一般的に修正回数の目安は2〜3回程度とされています。幅広の平行二重など、特定のデザインは埋没法では実現しにくい場合もある点も知っておく必要があります。

切開法の特徴とメリット・デメリット

切開法は、メスでまぶたを切開し、脂肪や筋肉を調整したうえで縫合して二重のラインを作る方法です。皮膚を直接切開するため、半永久的に安定した二重ラインを維持できる点が最大のメリットです。切開時に余分な脂肪や皮膚のたるみを取り除くこともできるため、腫れぼったい目の改善にも効果的です。また、デザインの自由度が高く、末広型・平行型・幅広などさまざまな二重のスタイルに対応しやすいのも特徴です。

  • 半永久的に安定した二重ラインを維持できる
  • 余分な脂肪や皮膚のたるみも同時に除去可能
  • デザインの自由度が高く、幅広い二重スタイルに対応
  • まぶたに厚みがある方でも対応しやすい

切開法の主なデメリットは、埋没法と比べてダウンタイムが長くなる点です。施術後3〜6ヶ月かけて完成形に近づいていくケースも多く、腫れや内出血が続く期間も長めです。また、皮膚を切開する性質上、やり直しが困難であり、一度手術を行うと元のまぶたの状態に戻すことはほぼできません。費用も埋没法より高く、一般的に20万円以上かかる場合が多いです。術後5〜7日で抜糸が必要で、その間は糸がまぶたについた状態になります。切開法は特に、過去に埋没法で糸が外れてしまった方、まぶたに厚みや脂肪が多い方、安定した二重を長期間維持したい方に向いているとされています。

どちらの術式を選ぶべきか

日本美容外科学会(JSAPS)の解説によると、埋没法が適しているのは「時々二重になることもあるが安定しないまぶた」で、切開法が適しているのは「まぶたが厚く、目を開く動作が目立たない、あるいは皮膚が余り気味のまぶた」とされています。ただし、実際には中間的なまぶたの方も多く、術式の選択は担当医師との詳細なカウンセリングのもとで行われます。初めて二重整形を検討されている方は、まず埋没法から試してみることを勧めるクリニックも多いですが、最終的には個人のまぶたの状態・希望する仕上がり・生活スタイルを踏まえた総合的な判断が必要です。いずれの術式も、形成外科専門医や美容外科専門医など資格を持つ医師への相談を前提に検討されることをおすすめします。

まとめ

二重整形の埋没法と切開法は、ダウンタイムの長さ・費用・持続性・修正のしやすさなど、あらゆる面で異なる特徴を持ちます。短いダウンタイムと修正のしやすさを重視するなら埋没法、長期的な安定性とデザインの自由度を求めるなら切開法という大まかな選択の方向性があります。ただし、どちらの術式においても効果や仕上がりには個人差があります。納得のいく結果を得るためには、必ず医師による診察・カウンセリングを受け、術式のメリットとリスクを十分に理解したうえで判断することが大切です。

参考サイト

一般社団法人 日本美容外科学会(JSAPS)|二重の手術
一般社団法人 日本形成外科学会|美容外科

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